走れメロスのメロスは全力で走っていなかった
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理数教育研究所の自由研究コンクールで最優秀賞となった「メロスの全力を検証」が面白い。
算数・数学の自由研究 - 審査結果発表(第1回,2013年度)
「走れメロス」のメロスが走った道のりを想定し、走った時間を想定。
そこから時速を割り出すと、3.9kmになるんだって。
これは人が歩いているときの早さにすぎない。
よって、全力で走ってなかったと結論づけている。
ただ、これは平坦な道だった場合の話で、起伏に富んだ道だと話は違ってくるはず。
例えば山を越えてシラクサと村とを往復したのかも。
でも青空文庫で読んで見たら、山道のような描写はなかったのでわからない。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html
ただ「峠を登り」という表現が一箇所あるので、平坦ではなかったはず。
そもそも、シラクサから10里の村とを往復したのだから、1里3.9kmなので39kmを一日で歩いたことになる。
つまり10時間ぶっとおしで歩いたわけで、これはこれで大変だと思うのだけど。
しかも村への往路は夜の間ずっと一睡もせず歩いている。
あとシラクサへの復路で王の手下に襲われて撃退し、メロスは疲労で意識を失ってる。
これがどのくらいの時間かはわからないけど、全力で走った描写は意識を取り戻してから始まる。
ということは、それなりのタイムロスがあったんだろう。
とは言え、一般的なイメージとしてはメロスがずっと走ったかのように思われているのだから、そのイメージを覆す考察なのは面白いと思う。
2014.02.07 Friday | category:教育
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